01

枚数ではなく合焦帯の重なりを見る

同じ30枚でも、低倍率の平たい被写体には過剰で、高倍率の奥行きがある被写体には不足する場合があります。最初と最後の距離を枚数で割るだけでは、レンズ、絞り、倍率による被写界深度の変化を扱えません。

実写では、隣接フレームを100%表示し、前の画像で鮮明だった細部が次の画像でも少し残っているか確認します。完全にぼけた領域へ突然切り替わるなら、ステップが広すぎます。

02

倍率が上がるほど細かくする

一般に倍率が高くなるほど被写界深度は浅くなり、必要な移動量は小さくなります。同じレンズでも撮影倍率が変われば適切なステップも変わるため、レールの固定値を全撮影へ使い回さないようにします。

絞ればステップを広げられますが、回折による解像低下との交換になります。細部を残す目的では、一枚の解像が良い絞りを保ち、枚数で奥行きをつなぐほうが結果を管理しやすくなります。

03

安全なテスト手順

  • 被写体の最も細い毛や鱗粉へピントを合わせる
  • 基準より少し細かいステップで5〜10枚だけ撮る
  • 隣接画像を等倍で切り替え、合焦部が連続するか見る
  • 連続する範囲で少しずつステップを広げ、最短時間との均衡を探す
  • 本番セットの最初と最後に余裕を1〜2ステップ追加する
04

細かすぎるステップの副作用

ステップを細かくすれば必ず高画質になるわけではありません。枚数が増えると、撮影中の振動、照明変化、生体の動き、センサーの発熱、処理時間、メモリ消費が増えます。

同じ細部が多数のフレームで同程度に見えると、低コントラスト部の選択が不安定になる場合もあります。十分な重なりを確保したうえで、被写体が動く前に撮り切れる枚数へ抑えます。