01

光源を近づけて大きくする

光を柔らかくするには、ディフューザーを被写体へ近づけます。カメラから見て同じ大きさでも、被写体の数センチ先にある面光源は、離れた光源より広い角度から光を回します。

レンズ前面と被写体の距離が短い高倍率撮影では、円筒形やドーム形の拡散面が使いやすくなります。ただし完全に囲むと平坦になるため、左右の明るさへわずかな差を残します。

02

光沢は消さずに形を整える

反射は表面形状を伝える情報です。甲虫の上翅やクモの眼で反射を完全に消すと、材質感まで失われます。点状の白飛びを大きく滑らかな反射へ変えるのが目標です。

白いカードや拡散布の形は、そのまま反射面へ写ります。完成画像で見せたいハイライト形状を先に決め、被写体を回しながら確認します。

03

深度合成では光を固定する

数十枚から数百枚のスタック中に光量や色温度が変わると、フレーム間の境界が見えやすくなります。マニュアル出力、マニュアル露出、固定ホワイトバランスを基本にします。

LEDはシャッター速度によって縞や明るさの揺れが出る場合があります。短いテスト連写を行い、ヒストグラムと背景の明るさが一定か確認します。

04

黒い被写体と白い被写体

黒い被写体は露出を上げるだけでなく、輪郭を作る縁の光が必要です。背景から少し離し、斜め後方の拡散光を弱く足すと脚先を分離できます。

白や半透明の被写体は、背景と同化しない中間色を選び、透過光と反射光のバランスを見ます。背景を消すためではなく、合成アルゴリズムが境界を追えるコントラストを撮影時に確保します。