01

RAW:現像条件を後から揃えられる

RAWはハイライトと暗部の調整余地が大きく、色温度やノイズ処理をセット全体で統一できます。露出が厳しい標本や光沢物では有利です。

一方、デコードと現像に時間とメモリを使います。カメラ固有形式への対応状況もあるため、重要な撮影前に数枚で読み込みを確認します。

02

16bit TIFF:現像後の高品質な中間形式

先に現像ソフトでレンズ補正、色、露出を揃え、16bit TIFFとして合成ソフトへ渡す方法です。ファイル容量は大きいものの、処理条件が明確で、合成後の階調編集にも余裕があります。

圧縮は可逆圧縮を選びます。保存容量と読み込み速度のどちらが効くかはSSDとCPUで変わるため、LZWやZIP圧縮と非圧縮を短いセットで比較します。

03

JPEG:撮影確認と高速処理に強い

JPEGは読み込みが速く、容量が小さいため、手持ちスタックや設定確認に向きます。カメラ内JPEGの品質が高く、露出と色が安定していれば、ウェブ用途では十分な結果を得られます。

強い補正や再保存を重ねると階調と微細構造が失われます。JPEGで行う場合は最高画質設定を使い、合成後の保存回数を減らします。

04

用途別の選び方

形式を変えるだけで合成精度が上がるわけではありません。元フレームのピント、位置合わせ、ステップの連続性が先に効きます。形式は、その情報をどこまで保って処理するかを決める要素です。

  • 研究記録・印刷・大幅な色調整:RAW現像から16bit TIFF
  • 作品制作で現像を統一したい:16bit TIFF
  • SNS、撮影テスト、少枚数:高画質JPEG
  • 低メモリPCで多数枚:JPEGまたは分割したTIFFワークフロー